オイコクレジットが人々自身による持続的開発の支援を目的に行う投融先には、主に次の3分野があります。
途上国の貧困層にも金融サービスを提供する「包摂的金融とマイクロファイナンス機関」
途上国の貧困層の生計を改善する「農業関連事業と協同組合」
途上国農村の貧困層も電力を入手できるための 「再生可能エネルギー事業」
1.包摂的金融とマイクロファイナンス機関
マイクロファイナンスは、零細自営業で生計をたてている人々の事業資金や預金サービスを通じて、貧困からの脱出を支援するものです。また、雇用創出効果のある中小企業への融資も重視しています。オイコクレジットの開発向け融資の7割以上がこれらに向けられ、誰もが金融サービスへのアクセスを持てる包摂的金融の実現に大きく貢献しています。
2.農業関連事業と協同組合
世界の農業の多くは小規模生産者に支えられており、食糧生産において重要な役割を果たしていますが、そのほとんどは干ばつや洪水、不安定な価格設定、不公正な取引慣行や気候変動の影響に対して脆弱です。このような農業分野への投資は、農村部の失業と貧困を削減する最も効果的な方法の1つであり、また、地域の食料安全保障に貢献します。コーヒー、カカオなど、地場産業として重要な協同組合に投資し、それを通してコミュニティの開発にも貢献しています。
また、生産者や労働者に適切な労働環境や、環境に優しい生産プロセスを重視する「フェアトレード運動」はこうした産業へのサポートの一環として支援しています。
3.再生可能なエネルギー事業
安定した電力供給は、生活水準改善にも諸産業の発展にも不可欠な要素ですが、アフリカやインドの農村部では、まだ多くの人が電力を利用できない生活を送っています。Oikocreditは、遠隔地から電線網を必要としない太陽光パネルなど、再生可能エネルギーで末端の人々に電力を普及させるために、その中核となる事業者への資金供給を行っています。