インフラや農業開発でも頼りにされるオイコクレジット
(トリオドス銀行やUSAID, IFCなどとの共同事業が続々)
2016年12月15日
オイコクレジットは、ここ数年、新しい分野を開拓してきています。それは、インフラ投資への協力です。再生可能なエネルギー分野では、ホンジュラスの大規模なソーラー畑によるオフグリッド発電所の建設、あるいはペルー・アンデス地域での流水を利用した小規模発電所の建設を行ってきました。また11月のプレスリリースによれば、グァテマラでも同様の水力発電プラントの建設協力に踏み出すことになりました。
これらの事業は資金規模が大きく、ホンジュラスの案件は国際金融公社(IFC)との共同事業、グァテマラの案件は総額820万ドルにもなりますが、オランダの社会的投資銀行であるトリオドス銀行、グァテマラの銀行(Fidosa)との共同事業です。
Oikocredit, Triodos Investment Management and Fidosa invest in Guatemalan hydropower (Oikocredit News Release)
また、アフリカの農業分野への支援にも積極的に乗り出しており、西アフリカの輸出向けカシューナッツのバリューチェーンに関わる小農家や中小企業、協同組合へのファイナンスを、アメリカ開発庁(USAID)と協力して行うことになりました。
USAID and Oikocredit join forces to bring financing to agriculture in West Africa (Oikocredit News Release)
こうした取り組みは、発展途上国の貧困緩和を、農村部におけるインフラ整備や産業開発の中に位置づけていくものであり、マイクロファイナンス機関への支援よりもリスクは伴うものの、その意義は大きいと言えるでしょう。
(オイコクレジット・ジャパン まとめ)