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パンデミックにおけるソーシアル・インパクト

パンデミックにおけるソーシアル・インパクト

:パートナー(投資対象団体)のパンデミックへの反撃をOikocreditはどのように支援しているか

2020年4月9日

Oikocredit International Blogより)

 

コロナウイルスの危機が世界中に広がり続ける中、OikocreditのソーシャルパフォーマンスイノベーションディレクターであるGing Ledesmaは、Oikocreditが提供する経済的サポートだけではなく、パートナーの進化するニーズへの迅速な対応を主導しています。 ここでGingは、Oikocreditがこの重要な時期にパートナーをサポートするためにすでに取ったステップと、この非常に困難な時代にイノベーションとコミュニティがいかに重要であるかの理由を述べています。

 

Ging Ledesmaコロナウイルス(Covid-19)のニュースに私たちの多くは釘付けにされ、愛する人を心配し、そしてパンデミックで迫られる変化に対処するために私たちの日常行動を適応させます。ウイルスは無差別に私たちの誰かに影響すると言われています。

それでも、低所得層の人々-日雇い賃金労働者、何千もの市場商人、契約労働者、スラムに詰め込まれた何百万の人々、すでに日々の食物に苦労している人々-は、Covid-19の悪影響によって最も大きな打撃を受けることは明らかです 。(注)  この構造的な不平等は、Covid-19によって露呈しました。 そして、これらの脆弱な人々の多くは、Oikocreditのパートナー団体の顧客です。

では、Oikocreditは何ができるのでしょうか? この異常な状況下でのOikocreditの使命に関する声明は、どういう意味をなすのでしょうか? 現在における「社会的影響(を与える関わり)」とはどういう意味でしょうか?
私たちにとって、このパンデミックにおける社会的影響は、私たちの新しい現実の課題にパートナーが対応を展開する手助けをすることを意味します。

なぜならば、私たちは皆、これらの時代が、大きな不確実性に直面して、今までより一層、連帯、信念、忍耐力を要求しているということに同意できると思うからです。したがって、このような非常に困難な状況下でも、Oikocreditのスタッフは社会的影響を最大化する新しい方法を追求するために懸命に取り組んでいることを報告できることを嬉しく思います。

すべてのパートナーが直面している状況について話し合い、彼らの経済的ニーズを理解し、提供できるサポートを判断することに加え、Oikocreditは 、コロナウイルスに直面している私たちのパートナーを強化し、事態に耐えうるようにするための触媒として、オイコクレジットが果すべき役割のショーケースとなるような取組を始めました。

 

ガイダンスが最も必要なパートナーのための追加支援

特に中小規模の金融機関向けに、Staying Ahead of Corona:Scenario Building and Stress Testingという2部構成のウェブセミナーシリーズを開始しました。 最初の2つのウェブセミナーは4月初旬に開催され、東南アジアおよび英語圏のアフリカの約20のパートナーから約80人の代表者が参加しました。 同様のセッションが、フランス語圏のアフリカとラテンアメリカのパートナーにも展開されています。
これまでの参加者からのフィードバックに基づいて、ウェブセミナーシリーズの第2部を計画しています。 また、このウェブセミナーシリーズ用に開発された助言者アプローチをより広く利用できるようにするため、他の団体仲間とも協議しています。

私自身がウェブセミナーに参加したことで、パートナーがこの不確かな時期にこの強力なレベルのサポートを高く評価していることは明らかです。 ビデオ会議を介してでさえも、私たちのパートナーにとって身近で、あるいは、地元のコミュニティの一部でさえあるOikocreditスタッフとつながることができることは、重要です。

 

パートナーとスタッフのための実用的なツール

コロナウイルスの処理方法に関する膨大な情報をパートナーが切り抜けられるように、すべてのパートナーに、価値のある実用的なガイダンスを提供してくれそうな第三者機関のリソースを慎重に選択しました。
これらの資料を Oikocreditのウェブサイトで利用できるようにするだけでなく、パートナーと直接共有しました。

carefully selected the third-party resources

また、このツールを拡張し、オイコクレジットのスタッフが利用できるようにし、この不確かな時期にパートナーを財政面のみではなく、もっとサポートできるようになりました。 私たちはウェブセミナーやe-learningリソースを使用して、同僚たちが、パートナーに、ビジネスの継続やストレステストのような話題についても導けるようにしました。

 

孤立を打ち破り、コミュニティを構築

今、私たちはこれまで以上にコミュニティとして集まり、互いに緊密に連携する必要があります。 新しい課題に直面してイノベーションを促進するには、対話と知識の共有を強化する必要があります。
Oikocreditがパートナーの仮想ネットワークを作成し、オンラインで一緒に体験を共有してお互いに刺激を与えるのはそのためです。 これらの最初の仮想イベントでは、成功したナイジェリアのマイクロファイナンスパートナーが、これまでの危機への対応から学んだことを共有しました。

また、私たちは、”Dutch Platform for Inclusive Finance” (NpM)や “Social Performance Task Force”等のような仲間やネットワークと働きつづけます。なぜなら、それは、ともに私たちを強くするからです。

 

一緒に前進し続けましょう

それだけではありません。 投資家からアフリカ、アジア、ラテンアメリカのオフィスまで、Oikocreditネットワーク全体で、このパンデミックが世界で最も脆弱な人々に及ぼす悪影響をできるだけ減らすために、パートナーのサポートに引き続き力を注いでいきます。なぜなら、Covid-19によって露呈した不平等との闘いは、Oikocreditの存在の核になっているからです。 私たちの使命は今まで以上に重要になっていますが、私たちは忠実な投資家が低所得者の生活を改善するという私たちの目標を共有してくれていることに引き続き感謝しています。

ですから、この目標に向けた私たちの共同の取り組みを堅持し、連帯の強さを見つけましょう。 私たち一人一人の仕事と私たちが提供できるサポートが、この不確実な時期に最も大きな打撃を受けそうな人々の支援に貢献していることを知ることで、精神的なひらめきを見つけましょう。

 

(注)一定の期間内の都市封鎖と経済停滞でも、公務員やインフラ関連などの公的企業の職員は給与が保証されていますし、多額の現金や処分できる資産を持っている人々はあまり影響を受けません。ところが、マイクロファイナンス機関の顧客は小売店や零細商人、小農家や日雇い労働者で、多くの人達は、大きな貯蓄も換金できる資産もなく、いきなり所得機会を奪われたり所得が激減したりすることになるのです。また、世界市場での需要が落ち込むコーヒー組合なども無傷ではいられません。ですから、最も大きなダメージを受ける人々に今後も必要な金融サービスを提供していくためにも、マイクロファイナンス機関や組合が危機を乗り切れるようにするサポートが必要なのです。
(オイコクレジット・ジャパン代表:岡本 眞理子)

 

(翻訳&編集:伊藤 エリサ)

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