アフリカの農村へ
2014年3月12日
オイコクレジットは、近年、戦略的投資分野の一つとしてアフリカに焦点を当て、いろいろな分野で7千万ユーロ以上の投資を行い、今後も拡大する予定です。農業企業やマイクロファイナンス機関(MFI)への資金支援は、オイコ投資の中心です。農村の多くの人々は小規模な融資を必要としていますが、金融サービスへのアクセスはありません。アフリカのマイクロファイナンス機関は、これらの人々に金融サービスを提供するという重要な役割を果たしています。
そのようなオイコクレジットのパートナーの一つに、セネガルの協同組合型のマイクロファイナンス機関、UM-PAMECAS(セネガル貯蓄信用組合連合)があります。UM-PAMECASは、銀行のサービスを受けられない農村や低所得の世帯に金融サービスを提供しています。セネガルでは人口の75%が農業に従事していますが、農村部の多くの人々は、電気、飲料水、農業機械、灌漑や資金調達で、十分なサービスを受けていません。そして、人口の約半数の1300万人が貧困線以下の生活を送っています。
UM-PAMECASは、もともと小さな貯蓄信用組合のための国際援助プログラムとして1995年に始まりました。 2000年に、UM-PAMECASは相互組合として正式に認可され、セネガルで2番目に大きなMF機関に成長しました。主な顧客は、農民、小規模な商業、零細中小規模の事業を営んでいます。UM-PAMECAS は今、50万人以上の人々に預金や融資を提供し、500人以上を雇用しています。その従業員の半数は女性です。
セネガルの他のMFIとは異なり、UM-PAMECASは65以上の支店を持ち、その大半が農村や辺鄙な地域にあります。これは、ティース地域の辺鄙な村に住んでいるアダマのような農民にとって、大きな意味を持ちます。彼は約3ヘクタールの土地で、成長しているトマト、ピーマン、タマネギ、キャベツ、カシューナッツなどのさまざまな果物や野菜を栽培しています。そして彼は、灌漑設備や肥料や種子を買うため、村の近くのUM-PAMECASの支店から、最初の融資を受けました。彼は融資のおかげで、農業を拡大することができたそうです。「次に家畜や飼料を購入するために2回目の融資を受け、今、私の農場では5人を雇用している。」ということです。
アダマは、金融へのアクセスが農村部に住んでいる人々にどのように影響を与えることができるかのほんの1つの例です。今後も、オイコクレジットは、セネガルの新しい地域に投資を拡大し、国全体により大きな貢献をしていく予定です。
なお、UM-PAMECASは2008年からオイコクレジットのパートナーです。最近では、金融サービスを拡大するために、2013年10月に、オイコクレジットより2回目の100万ユーロのクレジットライン(借入限度枠)を受けました。