インド小規模農家の市場へのアクセスを強化
2019年1月17日
「Y-Cookを使用する前は、スイートコーンは栽培せず、花とキビのみを栽培していました。とうもろこしは価格が固定されているので、こちらの方がずっといいです」と、インドのアーンドラプラデーシュ州のカネカル村の農民であるクリシュナムシーは言います。Ｙ-cookはオイコクレジットのインドのパートナーです。彼は、Y-Cookへの作物供給農家として、トウモロコシの価格と収穫高の大幅な上昇、そして家族全員に安定した収入と生活の質の向上をもたらしたことを見てきました。
新鮮で健康的な農産物
クリシュナは、インドの4州でY-Cookに農産物を供給する2,000を超える農家の1つです。Y-Cookは、新鮮でヘルシーな調理済み食品を幅広く生産している、若い革新的な企業です。作物は収穫後数時間以内に包装され、保存料や添加物は含まれていません。
Y-cookは、供給農家と密接に連携して、土壌テスト、適正な農業慣行のトレーニング、品質管理などのサービスプログラムを提供しています。
農家とY-Cookクライアントのクリシュナムーシー（右）とトウモロコシ畑で両親と
無料の種と専門知識
クリシュナのような農家は、Y-Cookから受けた専門知識とサポートを高く評価しています。クリシュナは次のように指摘しています。「コーンの種子は無料で提供されます。収穫の費用もかかりません。Y-Cookからの投資なしでも、トウモロコシを2か月間成長させると、22,000インドルピー（275ユーロ）を稼ぐことができますが、投資を受けることで、今、30,000インドルピー（375ユーロ）を稼ぐことができています。
Y-クックは、苗場センターで育てた独自の種子を調達します。苗場は農家に苗木を無料で提供しています。残った農産物は地元の牛の飼い主に飼料として無料で提供されます。
Y-CookのマーケティングディレクターであるGayathri Swaharが説明するように、「トウモロコシの茎（ストーバー）は乳牛の飼料として使用されます。カネカルでは、農家の牛が牛乳5缶を生産していました。ストーバーを与えられてから、彼らは25缶のミルクを生産します！独立した研究によると、収入は114％増加しています。」
より良い収量と収入
2,000を超えるＹ－ｃｏｏｋ契約農家に与えられた技術的なアドバイスと全般的なサポートにより、生産量が増加し、その結果収入が増加し安定しました。さらに、農家は地元の市場に行かなくても、自宅の前で売れます。
Y-Cookには、農家のビジネスのリスクを減らす強固な農家連携プログラムがあります。実証済みのモデルにより、農家は地元のコミュニティを超えて広がる農業バリューチェーンに繋がることができます。同社はまた、半熟練職やさまざまな地域社会の事業で、農村地域の300人以上の女性に間接的雇用を提供しています。それは地方の生態系に恩恵をもたらしています。
生活改善のためのパートナーシップ
Oikocreditは、Y-Cookが地域経済に与える影響と小規模農家の生活の質を向上させる可能性を認め、2018年5月にY-Cookに株式投資を行いました（ベンチャーキャピタル会社021 Capitalと共同）。Y-cookへの投資は、社会的インパクトをもたらし、小規模および中小企業を支援することを目的とする企業に投資するというオイコクレジットの戦略と一致しています。Y-Cookと連携することで、農家の市場アクセスが改善され、サプライチェーンの他の関係者とのリンクが改善されます。
健康的ですぐに食べられる食品
Y-Cookの独自の戦略は、ますます増加するインドの労働者や中産階級の、キッチンで過ごす時間を減らし健康で自然な食べ物を食べたいという要求に応えるために、調理をより便利で手頃な価格にする製品をつくることです。この急速に成長する市場に対応するため、Y-Cookは、防腐剤を含まず、室温で最大1年間保存できる、健康的ですぐに食べられるさまざまな食品を生産しています。製品には、ブランド名Ta-daaで販売されているゆで野菜、果物、レンズ豆が含まれます。
トウモロコシはホサコテのY-Cookの加工工場で出荷準備完了
科学的農法
Y-CookのCEOであるJanardhan Swaharは、関係者全員のメリットについて次のように説明します。農家の標準的な操作手順がモニターされ、定期的なサポートにより、農産物の品質が保証されます。その結果、農薬残留物のない高品質の農産物が得られます。
また、農産物の収穫と輸送のための運用基準が設定されています。農場の農産物は収穫後20時間以内に処理されるため、収穫時の鮮度、食感、味、色、栄養が最高に保たれます。
より明るい未来
クリシュナ・ムーシーは、Y-クックの契約農家になって以来、彼自身と彼の家族のより明るい未来を楽しみにしています。そして、Y-Cookの未来も明るいようです。健康ですぐに食べられる製品の需要が増加し続けるため、同社は2021年までに5,500人以上の農家と協力する予定です。
