Covid-19パンデミックに対応する活動 in アフリカ
2020年7月27日
(Oikocredit International Blogより)
オイコクレジットは、アフリカ、南米、アジアの各地で、活動をしています。
今回は、アフリカにおいて、Covid-19パンデミックに対応する活動を紹介いたします。
[1]ルワンダのカロンギ・ティーファクトリー:小規模農家向けの無料携帯電話を配布
カロンギ・ティーファクトリー(KTF)は、ルワンダのパートナーの一つです。パートナーは、協同組合に組織された小規模茶農家から緑茶葉を購入し、加工して輸出しています。3か月前に、Covid-19がルワンダを襲い、ルワンダ政府はウイルスの蔓延を制限するための措置を講じました。導入された対策の一つは、農家へのデジタル決済でした。これらの措置が導入された後、一部の農家は期限までに支払いを受け取れませんでした。調べてみると、一部の農家は携帯電話を所有していませんでした。そこで、KTFは農家向けに携帯電話を購入するために10,000米ドルを確保し、モバイルプロバイダーMTNと提携しました。MTNは農家をトレーニングし、電話は無料で提供されました。
Oikocreditの能力開発研修を通じて、KTFは、2,000の小規模農家に配布する予定の高品質茶の苗を栽培しています。Covid-19に伴う多くの課題にも関わらず、このプロジェクトは苗場の設立から始まりました。もうすぐルワンダでの封鎖が緩和されると、小規模農家向けのトレーニングが再開されます。
[2] Paem Company Ltd、ケニア:工場でのコロナ対策の影響を受ける臨時雇用者への食糧支援
Paem Company Ltd(Paem)は、ケニアを拠点とするOikocreditの新しいパートナーで、小規模農家からマカダミアナッツを購入して加工する中小企業です。Covid-19がケニアを襲ったとき、食品業界にいる中小企業だけは営業を続けることが許可されましたが、保健省のガイドラインに従うことが必要でした。従うべき措置の一つは、工場内で「社会的距離」をとることでした。その結果、約114人の臨時雇用者が自宅待機になりました。多くの企業は、コストを節約するために従業員の解雇を選択しましたが、Paemはそうではありませんでした。Paemは、資金を割いて彼らが再び働けるようになるまで、臨時雇用者に食料を提供することにしました。
[3]ウガンダのTugende(トゥゲンデ):ロックダウン下のオートバイライダーへの現金送金
Tugendeは、ウガンダの新しいパートナーの1つです。ウガンダの多くのオートバイライダー(=バイクタクシー)は自分のバイクを所有していないため、低所得から脱出できません。そこで、賃貸でバイクを借りて事業をしているオートバイライダーにローンを提供し、自分のバイクを購入することで、収入を増やして家族を支えられるようにしています。
Covid-19がウガンダを襲ったとき、政府は、民間と公共の輸送手段を停止し、カンパラで完全な封鎖を行いました。オートバイも乗客を運ぶことは禁止され、Tugendeと低所得の人々は打撃を うけました。ライダーがビジネスを継続できるように、トゥゲンデはすべての借り手に食料を購入するための現金を送金することにしました。また彼らに返済の猶予を与え、返済の遅れを罰しないことにしました。ほとんどのクレジット会社は休日に返済金回収に立ち寄るでしょうが、Tugendeは、クライアントがまったくお金を稼げていないことを知っていたので、先へ伸ばすことにしました。
[4] Ecamom、コートジボワール:小規模農家のカカオ生産者への貢献
Ecamomは、コートジボワールを拠点とする農民協同組合で、オイコクレジットのココア生産パートナーの1つです。Ecamomの経営者は、封鎖により4月と5月にカカオ豆の収集が50%減少したと報告しました。それは小規模農家の収入の大きな不足を意味しました。これは、基本的な世帯のニーズに対応する農家の能力に影響を与え、何よりも、次のシーズンの収穫のために農場を保護し準備するための投資計画に影響を与えました。
例年は、ほとんどの農家は肥料と農薬を買うために、20%の現金を前払いし、協同組合は農家に代わって業者に4月までに買い付け注文をするのですが、今年はその余裕がありませんでした。そこで、協同組合は、約800人の農民に合計XOF 35,000,000(約€53,000)を先に渡すことを決定しました。
協同組合は、自分達の目標は、農民がこの状況に耐え、次のシーズンに生産に取り組めることを保証することである、と強調しました。
報告者 エリカナン・グアングア、ソーシャルパフォーマンス&キャパシティビルディングオフィサー(Oikocredit Africa)