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オイコクレジット ラテンアメリカ初のパートナー団体

オイコクレジット ラテンアメリカ初のパートナー団体

2015年5月27日

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エクアドルでは、人口の20%以上が国の貧困ライン以下の貧困層だと言われており、農業人口では貧困層の割合は50%* * 以上になります。このエクアドルの農民の窮状に応え1970年に設立されたFondo Ecuatiriano Population Progressio (FEPP)はラテンアメリカで初めてオイコクレジットの支援先になったパートナー団体です。

ローマカトリック教会の神父でFEPPの創設者であるLeonidas Proano氏は、かつて塩の生産が主な収入源だったことからその名を付けられたボリバル州サリナス村を訪れた際、その塩田が枯渇し多くの農業従事者が村を離れ都市に働きに出ている現状を目の当たりにしました。村にはたった50の農家しか残っておらず、貧困にあえいでいました。その窮状を見て、彼はNPOのFEPPの設立を決意しました。FEPPはエクアドルの首都のキトを本拠地にしています。

彼は、都市で販売できるようなチーズやソーセージなどを村で生産することを推奨しました。その活動はすぐに広がり、多くの資本が必要となりましたが、地元の銀行は彼らへの融資を拒否しました。オイコクレジットはFEPPの可能性を見据え、最初の10万ドルの融資を決めました。この融資は1978年に供与され、FEPPはラテンアメリカで最初のオイコクレジットのパートナー団体となりました。

「オイコクレジットと初めて出会った時はまだオイコが『Ecumenical開発協同組合』と呼ばれている頃でした。」とFEPP代表のホセ・トネロ氏は言います。「1978年の頃、FEPPはエクアドルの農家や先住民の人々への開発援助を行う小さな団体でした。それで、オイコクレジットの最初の融資を受けることになりました。」

FEPPはオイコからの初回の融資を使って、彼らの融資資金を増やし、農民が生産を向上するための融資に使いました。その後、オイコクレジットから150万ドル(1993年)、300万ドル(2001年)、100万ドル(2003年)と3度の融資を受け、FEPPを支援するために1981年に設立されたCamariの活動を、強化し拡大するのに使われました。Camariは、小規模農家や職人による生産品を商品化してきました。

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現在、サリナスはエクアドルの「チーズの都」として有名になり、FEPPのビジョンから発展した多くの産業組合が育ちました。そして、エクアドルでそのようなビジネスの成功による恩恵を受けるのはサリナス村の人々だけではありません。現在FEPPはGrupo Socail FEPP(GSFEPP、社会集団のFEPP)として交通アクセスの整備、環境保護、代替エネルギー、飲料水、そして金融市場の分野にまで活動を広げ、およそ7万人* * * のエクアドルの人々を支援しています。

1978年にオイコクレジットが最初の融資を供与してから、オイコクレジットとGSFEPPは組織の創設者としてビジョンを共有し、発展してきました。GSFEPPはエクアドルの社会や環境の開発に大きく寄与する団体となりました。トネロ氏は、「我々がエクアドルで行ってきた活動の一番重要な成果は、人々が知識を広げることで彼ら自身の価値を高め、コミュニティの中での関係を強化してきたことです。彼らはこのようにして貧困から抜け出すことができ、家族やコミュニティの状況を改善してきたのです。」と話しています。

(翻訳協力: オイコクレジット・ジャパン ボランティア 岩切智実)

http://data.worldbank.org/country/ecuador
** http://www.ruralpovertyportal.org/en/country/home/tags/ecuador
*** http://www.camari.org/images/documentos/INFORME_anual_2013.pdf

 

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