カルミーニャの物語: 家族経営ビジネスを興す
2021年5月14日
（Oikocredit Internationalのウェブサイトの記事より）
2020 年の年次報告書でも取り上げているカルミーニャ・ロペス(Carmiña López)に会いました。 カルミーニャは、エクアドルの金融包摂パートナーの1つであるコープログレソ( Cooprogreso )からの資金提供を受けて成長した家族経営の起業家です。
自営業の浮き沈みはよく知られていますが、多くの人にとって自営業は生計手段であり、子供たちの教育のための収入源でもあり、将来の世代の安定を生み出す希望でもあります。そして、これらのパンデミックの時代に、家族が一緒になりお互いをサポートできることも、自営業は意味しています。
カルミーニャ・ロペス：ファッションをコロンビアからエクアドルへ
カルミーニャ・ロペスは、家族全員が参加するファッション製品会社を経営しています。夫のロドリゴが生産部門を担当し、娘のマリアが経理を担当し、息子のアンドレスが日常業務を担当しています。
左から家族：マリア（カルミーニャの娘）、カルミーニャ,、アンドレス(カルミーニャの息子)、ロドリゴ（カルミーニャの夫）
カルミーニャと夫のロドリゴは、33年前ロドリゴの会社の仕事で、コロンビアからエクアドルに引っ越して来ました。夫妻は、自分達で衣料品製造業を始める機会をエクアドルで見出しました。 カルミーニャは、「会社を興すのは長く困難なプロセスです。私たちが成し遂げたられた全てのことについて、エクアドルの人々に感謝しています」と語りました。現在、夫妻は20人の従業員を雇用し、彼らのために衣服を生産する別の10の下請け業者と協力しています。
私達のパートナー: コープログレソ
カルミーニャの家業は、私たちのパートナーである Cooperativa de Ahorro y Crédito Cooprogreso Ltda (Cooprogreso/コープログレソ) から資金提供を受けています。コープログレソはエクアドルの貯蓄および信用協同組合で、個人および村の銀行業務の方法論を通じて、都市部および農村部の小規模起業家にサービスを提供しています。
当初、カルミーニャとロドリゴは運転資金が不足していて、この国に不慣れでした。そこで、コープログレソが物語の一部になりました。カルミーニャが言うように、「工場を設立するには強力な資金の後ろ盾が必要です。なぜなら、チェーン店は私たちの洋服が配達されてから90日後にしか私たちの請求書に対し支払いを行わないからです」。ローンを受け取るスピードとコープログレソとの強い関係は、カルミーニャがコープログレソからお金を借り続けていることを意味します。カルミーニャは、「パンデミックの開始時に、私たちはマスクの大型契約を結んでおり、機械に投資する必要があるとコープログレソに説明しました。彼らは私たちのビジネスをすでに知っており、20,000 ドルのローンを迅速に提供することができました。」
確かにパンデミックはマスクの契約のような新しい機会を意味しているが、他の地域では需要が鈍化しており、2020年にはカルミーニャと彼女の夫は、自分たちのために服の一部を生産する下請業者に常に仕事を提供できるとは限らない。
未来への希望
アンドレスは現在新しい顧客を見つけており、最近彼に直接ローンが提供された。カルミーニャは誇らしげに私たちに次のように話します。「私がどう感じているか想像してみて。コープログレソが息子とも握手している姿を見て、感謝の気持ちで生きています」カルミーニャは、彼女と彼女の夫が生涯にわたって築き上げてきた家業に素晴らしい未来を見出すことができます。」
エクアドルの首都キトに拠点を置くオイコクレジットの投資マネージャーであるロレーナ・トーレスは次のように述べています。「コープログレソは2015年から私たちのパートナーであり、何年にも渡ってこのマイクロファイナンス機関は社会的アウトリーチを改善するという真のコミットメントを示しています。オイコクレジットはこの改善を証明しており、コープログレソはラテンアメリカで初めて、顧客保護原則の認証を取得した貯蓄および信用協同組合になりました。これは他の組合にとってベンチマークであり、業界で優れた実践の文化を生み出しています。」
コープログレソの顧客、カルミーニャ・ロペス
カルミーニャは多分60歳ぐらいですが引退するつもりはありません。ただスタッフの数を増やし、現在借りている倉庫を所有することを夢見ています。カルミーニャにとって、それは生計を立てることだけでなく、彼女の家族に関わることであり、彼女の家族と彼女が住んでいるコミュニティに機会を作り出すことでもあります。
