地域コミュニティを大切にする信用組合：シモーニ (Simone)とホナス (Jonas)の物語

ブラジルのオイコクレジットチームは、地域コミュニティと強い繋がりを持つ信用組合に投資することに情熱を注いでいます。その理由を説明するために、クレゾール・テネンテ・ポルテラ (Cresol Tenente Portela)とその顧客をご紹介します。

クレゾール・テネンテ・ポルテラ (Cresol Tenente Portela)

1995年に設立されたクレゾールは、貯蓄貸付組合の協会です。ブラジルの17州に63万人の会員がいます。オイコクレジットの社会的使命と価値観に沿って、クレゾールとその関連信用組合は、会員にビジネスを発展させ、彼らが住むコミュニティに利益をもたらすための金融ソリューションを提供しています。

クレゾールは活動開始当初、ブラジルの農村地域の人々を支援することに専念していました。しかし、より多くの人々が農村部から都市部へ通勤するようになるにつれて、都市部における金融包摂の需要は無視できないほど高くなりました。その結果、協会は農村部と都市部の両方で、主に中小企業を支援することを決めました。

ブラジルのオイコクレジットチームは、地域社会と強い繋がりを持つ信用組合との提携に注力してきました。その結果として、クレゾール傘下の主要な信用組合の一つであるクレゾール・テネンテ・ポルテラと直接、連携しています。クレゾール・テネンテ・ポルテラだけで11,000人以上の会員がおり、最近、オイコクレジットから300万米ドルの融資承認を受けました。このローンによりこの信用組合は、生計を改善するためにより多くの運転資金を必要とする中小企業や農家の高まる需要に応えることができます。

農場生活体験：シモーニとホナスの物語

シモーニ・ウォルファルド・サラ (Simone Wolfardt Salla: 37歳)と夫のホナス・サラ(Jonas Salla)は、リオグランデ・ド・スル州テネンテ・ポルテラ市の郊外にある29ヘクタールの農場で働いています。

シモーニとホナス（彼らのビニールハウスにて）

夫婦は大豆、とうもろこし、小麦や干し草などの生産から始めました。しかし、シモーニとホナスには農産物の生産を超える夢がありました。他の人にも農場の平穏や美しさを体験してもらいたかったのです。

2020年、夫婦はおもてなしの熱意と生産していた体に良い食物を組み合わせて、ブランチの提供を始めることを決意しました。しかし、夫婦がどんなに意思が固く勤勉であっても、それを二人だけで行うことはできませんでした。財政的な支援が必要だったのです。幸いなことに、彼らは既に2007年からクレゾール・テネンテ・ポルテラの会員でした。

「クレゾール無しでは、今日の半分も達成することはできませんでした」とシモーネは言います。

信用組合の財政支援を受けて、シモーニとホナスは訪問客を歓迎し、彼らに農場生活を体験してもらうことを始めました。夫婦はまた、創造力豊かで柔軟性を持っており、花を栽培して訪問客に販売することによって更にビジネスを拡大しました。

こうした努力は、数時間でも街の喧騒と混沌から離れて田舎に滞在して楽しみたいという観光客を呼び込みました。