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セネガルの村の協同組合Thielène

セネガルの村の協同組合、オイコクレジットの支援で村人の自立へ

2015年1月8日

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スイバの花と根を持つDiolさん(左)とThielène協同組合 のメンバー

Thielène協同組合(Adu Thielène)は、セネガルのThielène村にある農民の協同組合で、300人以上の組合員がいます。農産物をより有利な条件で販売するために組合員にマーケットを提供しようと、1960年に設立されました。この組合は村の家族それぞれに、米やトマト、玉ねぎやその他の野菜を栽培するための土地を与えました。今は、近くの加工場にトマトを販売する組合員もいます。

Thielène村はセネガル川に面していて、川の氾濫時には自然に灌漑されますが、遠く離れた第二の耕作地は300haと広いにも関わらず川の水源を活用できていませんでした。2000年に入ってすぐ、村はひどい旱魃とそれに続いて起こった鉄砲水のせいで作物が台無しになり、食料危機に陥りました。しかしその後、オランダ水管理局などの機関の援助を受け、川岸にアクセスして灌漑水や飲料水を得られるようになりました。

資金へのアクセス

Thielène協同組合は、オランダの財団との合弁事業に必要な2300万CFAフラン(約500万円)の融資をオイコクレジットに申請して、認められました。この融資を使って、組合は脱穀機を6台と送水ポンプを11台購入、畑にはフェンスを設置し、農舎を建設・改装することができました。

オイコクレジットの支援により、この農業コミュニティーは生産力を増やし、その結果、村人の収入も増え、予測できないような天候の際にも安心して食料が確保できるようになりました。協同組合は自信も深めています。村人たちは町や都市に移住するよりも地元で働くことを望んでいるので、雇用の機会を村人に与えることが重要だからです。組合は、村の年長者を巻き込んで組合で働いてもらうことも目指しています。また、村の人口の半分以上が20歳以下なので、増大する人口を養うために、さらに土地が必要になるだろうと考えています。

組合のDiofe 理事長は、オイコクレジットが提供してくれたのは融資以上のものだと述べています。「私たちは協同組合であることが自慢です。同胞の、またオイコクレジットのようなパートナーとのコミュニティーとして、私たちの国で意義のある存在だと考えるからです。」理事長はこう続けました。「私たちはセネガルのこの地での暮らしが大好きで、また、生産者コミュニティーの一員であることをとても誇りに思っています。オイコクレジットとのパートナーシップはビジネスを超えたものなのです。」

女性のエンパワーメント

Thielène では農地は伝統的に男性が所有していて、村の女性は自分の収入を得られずにいました。オイコクレジットが組合とパートナーになってから、土地の一部を女性に配分することという条件が定められました。今では女性は10haの土地を所有していますが、これはこのイスラム教徒のコミュニティーでは珍しいことです。女性たちは、それぞれが栽培をするために、この土地を小区画に分割しました。女性グループが結成され、販売用に自分たちの作物を栽培しています。女性グループの代表のDiolさんは、このことがいかに彼女たちの生活に変化をもたらしたか述べています。「私たちは自分自身の土地を持つことができて、とても名誉に思っています。私たちの夢はいつかこの村に学校をつくることです。そうすれば子どもたちは隣の村まで6㎞も歩く必要がなくなるのです。」

activities_coop_1501_2自らの土地に立つ女性グループのメンバー

オイコクレジットの融資によって、今では男性も女性も家族を経済的に支えることができ、子どもたちの中学校の授業料も払えるようになりました。そして、組合員は予測できないような天候の時も、食糧を確保して自立することができるのです。

(翻訳協力: 東京YWCA 国際語学ボランティアズILV、辻本京子)

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