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フィリピン:防災準備から学んだ教訓

フィリピン:防災準備から学んだ教訓

2017年1月12日

オイコクレジットは、パートナーの自然災害からの回復力をより高めるために、約3年にわたり災害リスク削減および危機管理(Disaster Risk Reduction & Management (DRRM))訓練プログラムを運営してきました。今週、オイコクレジットの出資者は、DRRM訓練プログラムを実践しているフィリピンのパートナーを訪問します。

このプログラムは、オイコクレジット環境方針の一環として開発されました。環境方針には、オイコクレジット・パートナーの防災準備の水準を引き上げることが含まれています。気候変動によって、これから将来にわたって発生が予想される問題に対応するためです。

台風ハイエンがフィリピンで惨害をもたらした後、オイコクレジットは、2014年の初頭に、DRRM訓練プログラムを試験的に開始する地域にフィリピンを選びました。フィリピンは世界で4番目に災害を受けやすい国で、国連防災事務局によると、1995年から2015年の間にフィリピンで台風、洪水、地すべり、火山噴火、地震、津波などの自然災害の被害にあった人は、1億3千万人にのぼるとのことです。

プログラムがフィリピンで初めて実施されて約3年になります。オイコクレジットは、現在、このプログラムをカンボジア、ベトナム、そしてインドネシアにまで拡大し、今年の後半には、エクアドルでの展開が予定されています。

オイコクレジットのワークショップ

オイコクレジットによる事業継続マネジメントのワークショップ
(2014年11月開催)

 

訓練を実際に役立てる

DRRMの試験的訓練プログラムの一環として、フィリピンのオイコクレジットのパートナーは各自の具体的ニーズに合う戦略を策定するワークショップに参加し、地方自治体機関、学校、教会、救急サービス機関と共に緊急時の対応策と事業継続計画を作成しました。

Alalay sa Kaunlaran Sa Gitnang Luzon Inc.(ASKI)は、フィリピンの大手マイクロファイナンス機関で、DRRM訓練プログラムに参加しているオイコクレジットのパートナーです。昨年10月にASKIは、台風サリカーとスーパー台風ハイマーによる被害を受けましたが、この訓練プログラムのおかげでこれらの台風に迅速に対応することができました。

「ASKIは、DRRM訓練を受けてあらかじめ融資の準備をしていたため、非常に迅速に顧客に緊急融資を実行することができました。」と、オイコクレジットの東南アジアキャパシティビルディングおよび社会的パフォーマンス・コーディネーターであるMarilou Juanitoさんは述べています。「ASKIには適切な方針とガイドラインがあり、各支店に災害チームを設置していたために、迅速に対応することが出来ました。」

DRRM訓練プログラムを通してASKIが今後に備えて開発した取り組みに、「call tree」があります。これは、災害警報発生時に特定の個人に知らせるための通信手順です。さらにASKIは、共に働く地域社会に防災準備トレーニングを提供し、顧客には最寄りの緊急サービスと避難所の連絡先リストを配布しました。「DRRMプログラムのおかげで、私たちのマイクロファイナンスパートナーは、自然災害が発生してから1日以内に仕事に戻ることができました。」とMarilouは、付け加えました。「以前は、仕事復帰までにだいたい数週間はかかっていました。」

 

プログラムの成果を直接確かめる

今週、オイコクレジットの出資者、ボランティア、スタッフは、2017年のスタディツアーで、フィリピンのパートナーを訪問します。防災準備は、このツアーで参加者がより深く学ぶテーマの一つで、オイコクレジットブログでこのツアーについて報告する予定です。

 

(翻訳協力:東京YWCA 国際語学ボランティアズILV)

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