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マイクロファイナンスに付加価値を

マイクロファイナンスに付加価値を

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2014年3月26日

社会的投資機関の1つの事業として、オイコクレジットは社会的業績部の中に能力向上ユニットを設置し、パートナーやマイクロファイナンス機関(MFI)が社会的な目標を達成するのを支援しています。社会的業績を担当する職員が各地域に配置され、既存のまた潜在的なパートナーに、日常業務と長期的な社会的目標の達成の両面で支援を行っているのです。Elikanah Ng’ang’aは社会的業績担当職員の1人で、東アフリカの4カ国をカバーしています。最近、彼が担当する地域での、社会的業績活動について尋ねました。

ケニア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダで社会的業績に関する活動を担当されていますが、どんなお仕事をされているのですか?

「東アフリカで、パートナーの社会的業績についての能力を強化するというのは、それぞれの組織が既にやっていることに付加価値をつけることだと思います。ほとんどの場合、パートナーは、社会的また財務的な目標、時には環境についての目標を達成するために支援を必要とします。例えば、私たちは社会的業績の指導プログラムを持っていいます。これは、パートナーが社会的な目標をより効果的に達成するのを支援するものです。社会的な目標には、多くの場合、より多くの低所得者層にサービスを届けること、顧客が所得を向上しいろいろな危害から守れるようなサービスを提供することが含まれます。新しい市場を開拓したり顧客のニーズに合う新しいサービスを開発したいと考えるパートナーに、市場調査やサービスの開発を支援する場合もあります。」

担当地域ではどのようにしてパートナーの能力開発をされていますか?

「東アフリカでは、能力開発と社会的業績を進める上での戦略で2つのアプローチをとっています。一つ目は、多くのパートナーを対象とするメンター指導[1]です。毎年、オイコクレジットの国担当マネージャーは、モニタリングでパートナーから得られた情報を基に支援を必要とするパートナーを選びます。二つ目のアプローチは、パートナー自身が具体的な支援のニーズを申請するというものです。この場合、オイコクレジットはパートナーを訪問し、彼らのニーズをより良く理解し、ニーズに対応するには何が最善のアプローチになるかを議論します。」

東アフリカでは、主にどのような組織を支援されていますか?

「私たちが支援する組織の大半は、規模も小さくまだ成熟していない『第3階層』と言われるマイクロファイナンス機関(MFI)です。小規模な貯蓄信用組合も多いですし、農民ベースの組織もいくつかあります。今後は農業組織への資金支援を増やす予定です。多くのパートナーはまだ新しく成長過程にあるので、彼らが社会的また財務的な目標を達成するのをどのように支援するのかが、大きな課題です。これまでの経験から、このような組織には単に融資をするだけでなく、能力開発のための多くの支援が必要かつ重要だと考えています。」

パートナーへの能力開発によるインパクトにはどのようなものがありますか?

「良い例がケニアのMFIパートナーのMolynクレジットです。ケニアの多くのMFIと同様にMolynは厳しい競争にさらされていて、社会的目標を達成するのに小規模農民へもサービスを提供し融資を拡大したいと考えていました。オイコクレジットは、Molynがケニアの西部の農村地区に進出し酪農製品の市場を作るのを支援しました。農民やMFIの職員への訓練や金融サービスの開発を行い、生産者が市場に集まるようにもしました。これによって、800以上の小規模農家がMolynの金融サービスを受けられるようになり、また彼らの牛乳の販売価格も上昇しました。Molynは、この小規模農家へのサービス提供で融資額を20%増やすことができました。」

 

[1] 指示や命令でなく、指導者が対話による気づきと助言により自発的・自律的な発達を促す方法。(Wikipedia)

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