マリのマンゴーバリューチェーンを支援するため、コマフルーツ（Comafruits）に160万ユーロを投資
2021年8月3日
西アフリカに位置するマリ共和国。昨年８月にクーデターが起こり、今年5月には大統領と首相が軍に拘束されるなど情勢は安定しません。国民の生活においても現金収入の手段が少ないため、地方都市だけでなく隣国まで出稼ぎに行く人が多くいます。そのような中、今回ご紹介するマンゴー加工会社のコマフルーツ(Comafruits)は、オイコクレジットの融資によって500もの仕事を継続し、3,000人のマンゴー農家を支援しています。オイコクレジットとの協働による成果と今後の展望をご紹介します。
Amersfoort, オランダ
社会的意義のある事業に投資するオイコクレジットは、マリのフルーツ加工会社、コマフルーツに160万ユーロの融資を提供しました。コマフルーツは自社製品をヨーロッパや北アメリカの食料市場に輸出し、その分野において10年以上にわたり活発に活動しています。
オイコクレジットの融資は、マンゴーの仕入れと梱包資材の供給に使われます。また融資によって、マンゴーの加工やマンゴー加工品（マンゴーピュレ、冷凍マンゴーなど）の輸出に必要な調整機器の購入が可能になります。さらに小規模農家の供給ネットワークの拡大と、国際バイヤーとの関係強化を支援します。
コマフルーツは、オーガニック(Ecocert)認証とレインフォレスト・アライアンス認証を受け、それによって３,000以上のマンゴー農家とその家族の生活が向上しました。
コマフルーツは、地域コミュニティのインフラ整備に投資し、最も必要とされる継続的な雇用と季節に応じた雇用を創出しています。
セリンゲのマンゴー生産地域において中心的な役割を果たすコマフルーツは、重要な先行投資のおかげで、新型コロナウィルス感染拡大の危機や内陸国でのロックダウンという困難な環境下での運営にも関わらず、利益を出し続けています。
コマフルーツのCEO、ディノ・バレストゥラ氏は言います。「オイコクレジットが当社の可能性を認め、ビジネス活動をサポートしてくれることに感謝しています。オイコクレジットと協力して、マンゴー加工の能力強化を図れることを楽しみにしています。この融資で、より多くの農家に必要な資金を提供できるようになり、地域のより良い雇用を支援できます。」
オイコクレジット西アフリカ投資マネージャーのイヴ・コマクロ氏は、「コマフルーツを支援できて嬉しいです。我々の協力は、農家の継続的な出荷をサポートします。継続して出荷できなければ、製品のほとんどが廃棄されることを目の当たりにするかもしれません。また、コマフルーツの効率性と輸出能力も増加するでしょう。マリの地域コミュニティで社会的インパクトを向上させるために働けることを楽しみにしています。」
